理事長ご挨拶

理事長:原田 諭

ご挨拶

緑生福祉会は、1994年(平成6)年に、創設者の中島なつ氏をはじめ、法人に関わっていただいた有志の諸先輩方が立ちあげ、約30年経過しました。

法人理念の「やすらぎ やさしさ 活力 自由 清潔」の精神をもって、全ての人々が手を取り合って良き生活を送る世の中にしていく手助けをしたい。生きる喜びのため、生活支援や身体的介助、心の支えとなる接し方を考えて進めていきたいと、これまでの様々な困難を乗り越えて、運営してまいりました。私たち職員は、この創設時の想いを引継ぎ、発展させてまいります。

私は、介護職員からスタートし、生活相談員、施設長と役職の役割は変わってきました。他法人を含め、いくつかの職場を経験つむ中で、ボランティア精神あふれていた現場であっても、自分の心のケアができず燃え尽き症候群やうつ病などの精神的に病んでしまう職員や利用者様を想うあまり不適切ケアにつながってしまう職員を何名か見てきました。法令順守はもとより、ワークライフバランスにも配慮することの大事さを痛感しております。介護の現場は、「感情労働」と呼ばれるように、仕事の特性上さまざまな支援が必要な人との関わりを持ちます。利用者様の喜びや感動が身近にある一方で、利用者様の怒りなどの負のむき出しの感情を受けやすい職業です。職員が長く元気に働ける環境をつくるべく、ストレスケアや不適切ケア防止やハラスメント防止など働くルールの徹底化をし、対応してまいります。特に労働人口がこれから2025年、2040年と大きな節目を迎え、働く人の割合は今から20%以上減少していくことを目の当たりにしていくことになりますが、働く人が減少しても、できる限り利用者様への支援の質低下を招かないようにするために介護ICTの積極的な導入や外国人スタッフなどの柔軟な人材採用を取り組み、必要最大限の努力をしてまいります。

介護保険制度が導入され、20年以上経過しました。科学的介護、自立支援介護とサービス内容が様々な内容に複雑化していっても、緑生福祉会のサービス姿勢は、法人理念の精神を持ち合わせ、利用者様1人1人の生活の状況や課題を見て、考え、支援の提案をする「考える杖」としてお支えすることであります。私たちが杖である理由は、常に利用者様が主体であることを強調するためです。時代と地域の求めに応え、理念と照らし合わせながら、事業を全うするために変化と進化をいとわず、取り組みを進めてまいります。

緑生福祉会が、社会福祉サービスを担う法人として、地域のみなさまへ安心して信頼をお寄せいただけるように、真摯に取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。